ITRI認証
2013 年以降、特定の防爆電気機器は台湾で設置および使用する前に ITRI 認証を申請する必要があります。工業技術研究院 (ITRI) は、2012 年に台湾労働安全衛生局によって、防爆電気機器の型式試験の公式機関として指定されました。 IECEx または ATEX 認証が利用可能な場合、特定の製品では ITRI 認証は必須ではありません。 ただし、2016 年以降はすべての防爆製品を台湾に輸入するには労働安全衛生局 (OSHA) に登録する必要があります。
台湾の労働省の労働安全衛生法は、あらゆる分野の防爆製品が適用される安全基準に準拠することを要求しています。 そのため防爆製品は ITRI 登録が必要です。適用される台湾の規制および基準に準拠していることを確認するために、登録には安全情報やその他の技術データが必要になります。
ITRI Type Verification Approval (台湾の TS マーク認定)製品はTS マークを貼付しなければなりません。
外国企業は直接ITRI および TS マーキングを申請する事が可能です。
ITRI の承認が必要な製品
危険区域 で使用する防爆電気機器はITRI 認証要件に準拠しなければなりません。 一例をあげると、防爆照明器具、電気回転機械、開閉装置、および制御要素が含まれる製品等です。
電気製品は、防爆検定規格に従って評価認証される必要があります。
初回審査には以下の書類が必要です。
- 申請証および付属図書
- 既存の認証に関する情報
- 商品の基本情報
![](https://explosionsafe.net/ksc/wp-content/uploads/2022/12/TS.jpg)
ITRI 承認プロセスの流れは以下になります。
- 申請書及び申請に必要な図書の提出
- サンプル製品と原本の送付
- 台湾での製品試験と試験成績書の発行
- 品質検査・工場検査の組織説明図書
- 証明書の発行
ITRI 認証プロセスではテストと必要に応じて台湾での工場検査が必要です。 ITRI 承認の規制プロセスは申請、台湾の認定試験所での試験、および工場検査で構成されます。 さまざまな 防爆タイプについて上記の規格が適用され、製品はそれに応じて認定を受ける必要があります。
製品がすでに対応する IECEx または ATEX 証明書を取得している場合は追加のテストを省略することが可能です。 場合によっては、IECEx QAR (品質評価レポート) または ATEX QAN (品質保証通知) または製造およびプロセス品質の適合性を示すその他の関連文書も認められる場合があります。 これにより、ITRI 型式検証証明書 (TS 証明書) へのプロセスが容易になります。適切な証明書とテスト レポート (IECEx、ATEX など) を ITRI 認証申請時に提示することで特定の製品については検査や製品テストなしで ITRI 認証を取得することが可能になります。
ITRI 承認の有効期間
認証手順によっては、ITRI 証明書の有効期間が異なります。 すでに IECEx 認証を取得してテスト レポートを提できる場合は最長有効期間の3年になります。
ATEX 証明書を提示する場合のITRI 証明書の有効期間は 1 年間です。
台湾ではまだ中国国家標準 (CNS) に定義されていない製品があり、それらの製品はTS 認証の申請は必須ではありません。これらの製品は任意で 認定を申請することも可能です。 任意申請での証明書は製品の安全性に対する顧客の信頼を得る事が出来ます。 すべての 防爆製品は、台湾に輸入する前に OSHA プラットフォームに登録する必要があります。 これは、認証要件がない製品にも適用されます。
製品に ITRI 承認が必要かどうかを確認する場合はお問合せ下さい。
ITRI承認のTSラベルマーキング
マーキングは、ITRI 承認または OSHA プラットフォームへの登録後は必須になります。
![](https://explosionsafe.net/ksc/wp-content/uploads/2022/12/TS1.jpg)
![TS2](https://explosionsafe.net/ksc/wp-content/uploads/2022/12/TS2.jpg)
Type Verification Certificate (ITRI) を取得した製造業者は、Type Verification Approval Label を製品に貼付する必要があります。 Type Verification Approval Label は、TS マークとも呼ばれます。 このマーキングは、製品が対応する規格 (CNS/IEC) に適合していることを示します。 製品の登録後、承認された登録番号だけでなく、安全ラベルにもマークを付ける必要があります。
ITRI 承認または TS マーク製品認定を申請する必要がない場合は、OSHA プラットフォームを通じて製品を登録して、製造業者は安全ラベル のみを使用します。